近年、新入社員の3人に1人は、入社後3年以内に離職するというのが現状です。多くの応募者の中から採用し、育成したにもかかわらず、3年以内に辞めてしまうのは企業にとって大きな痛手となります。なぜ早期離職は起こるのか、その現状と原因、対策についてまとめました。
早期離職の現状
深刻な社会問題にもなっている「早期離職」。特に、若い新入社員の早期離職が目立ちます。離職原因はいろいろあるかもしれませんが、企業にとっても新入社員にとっても、あまり良いことではありません。
新入社員の早期離職により、企業が受けるデメリットには以下が挙げられます。
- 採用コストや教育コストが無駄になる
- 新しい人材の確保が難しくなる
- 技術の伝承がしづらくなり生産性の低下につながる
また、新入社員にも以下のようなデメリットがあります。
- 再就職先が見つかりにくくなる
- 派遣や非正規雇用で働くことになる可能性がある
- 収入や福利厚生が以前よりも悪くなる可能性がある
このように、若い新入社員の早期離職は企業の成長や本人の将来にも影響するため、早急な改善が求められます。
早期の主な離職原因
株式会社リクルートキャリアの調査によると、2017年の大学生の就職内定率は、97.6%と非常に高い数字になっています。
2013年から始まった売り手市場により、各社新入社員の確保に必死になっているからでしょう。例えば、入社前に資格取得支援金を用意して他社との差別化を図る企業も存在します。
しかしながら、入社前の企業や仕事に対するイメージと入社後のギャップを感じる新入社員は少なくないです。当初は小さなズレだったものが、時間の経過とともに大きなズレとなり、「こんなはずじゃなかった」となって離職につながってしまっています。
離職原因を知って早期離職を防ごう!
早期離職を改善するためには、離職原因を正確に把握するためにもコミュニケーションが必須です。
上司と部下、同僚とのコミュニケーションはもちろん大切ですが、経営者も社員一人ひとりのことを知っておく必要があります。現場の社員と経営者のコミュニケーションを円滑化することが、早期離職を防ぐうえで非常に重要です。
また、近年では離職原因調査にアンケートやツールを導入する企業も増えております。コミュニケーションの取り組みと併せて、ツールの導入を検討されてみてはいかがでしょうか?
早期離職は採用した企業側だけでなく、社員本人にとっても様々なリスクやデメリットがあります。
ココロデザイン株式会社では、離職原因の調査、問題を解決するためのヒントに役立つ経営支援ツール「ココトレ」を提供しています。社員が今何を考え、悩んでいるのかを知ることができるツールです。
採用のミスマッチを防ぎ、コストの削減も図れますので、人材への投資効果を最大化するためにもお役立てください。