Q. 導入企業ではどのような使い⽅をしているのでしょうか?
ヒトの内面を見える化する、という点で主に以下5つのパターンで活用されています。
①採用時の選考
②定着・離職防止
③育成
④配属
⑤昇進・昇格(管理者登用)
①採用時の選考
新卒採用(大卒・高卒)や中途採用(正社員・アルバイト)などの採用選考として活用されるパターンです。
利用企業全体の5割ほどが採用選考時の適性検査代わりとして利用しています。
と言いますのも、従来の適性検査では「責任感が75」といった具合に数値化されているケースがほとんどで、実際にどのくらいの責任感があるのか?職場におけるイメージがしづらいといえます。
一方、ココトレに関してはどのような人物なのか?が明確に記載されるため、「こういう人いるね」と職場で実際に働くイメージが湧きやすいことからSPIやSHLといった従来型の適性検査の代わりに利用されているのです。
また、5つのリスクが表示されるため、時間がない場合であってもトラブル傾向があるかどうか?を素早く確認することができる点で活用されています。
②定着・離職防止
定着・離職防止として活用されるパターンです。
利用企業全体の4割ほどが離職傾向の早期発見ツールとして利用しています。
ココトレを実施すると、社員の状態が「いきいきしているのか」「ストレス過多なのか」「不満や言いたいことを抱えているのか」を一目で判断することができます。
それだけでなく、「どう接したらいいのか?」がコメントとして記載されているため、心身に負担を抱えている社員にターゲットを絞って離職防止の対策を打つことが可能となるのです。
特に、小売り・飲食・医療介護・情報通信といった個人のマンパワーに頼らざるを得ないサービス業においては人手不足が激しく、採用単価も上がって経営を圧迫しています。採用しないといけない理由も欠員補充という意味合いが強いので、定着が必須となってきているようです。
③育成
社員・スタッフの育成として活用されるパターンです。
ココトレでは、総合コメント欄に以下のような情報が記載されます。
・その人にどんな声かけをすれば良いか?
・その人にどんな仕事の振り方をすれば良いか?
・その人にどう接したら良いか?
上記の情報にもとづいて、本人に対して日頃の接し方を変えてあげるだけで、それまでぶつかることが多かった経営者や管理者が、従業員とスムーズにコミュニケーションをとることができるようになった、受け入れてくれて成長してきた、といった声も頂戴しています。
当社が良くないと考えているのは、ココトレを実施して「当たってる当たってる!」だけで終わるパターンです。ココトレを実施するのは、人材への投資効果を高めるためであり、占いではありません。
そのため、せっかく実施するのであれば、データを活かす、という観点でご活用いただけると幸いです。
④配属
どのような職種・部署に配属するか?というパターンです。
多くの会社では、専攻分野や経験業務、資格、過去の評価といった事実にもとづく情報以外には、キャラクター・印象で配属するケースが多いと思われます。
ココトレを利用する前に、企業で実際に起こっていることは、「(非常に神経質で繊細なのに)愛想が良いばかりに営業に配属されて心身不調に陥る」といったケースです。
本人から休職願や退職願が出てから、「そんなことなら早めに言ってよ~」と取返しのつかない結果になっています。ココトレを活用すれば、こうしたことを未然に防ぐことができます。
⑤昇進・昇格(管理者登用)
社員を管理者として登用するかどうか?の見極めに用いるパターンです。
多くの会社では、過去の評価や直近の成績、経営陣の推薦といった情報をもとに管理者へと登用しています。
実際は、個人単位で仕事ができるのと、組織を管理・運営していくのとはほぼ別のスキルが要求されます。名選手と名監督は別、という話です。
しかし、現代日本社会では、上記の評価軸での昇進・昇格が慣行的に行われてきたために、トッププレイヤーによるハラスメント問題が表面化するに至りました。
そこで、ココトレを活用することで、他社攻撃性が高い場合や不満拡散性が高い場合は、本人にその点をフィードバックして改めさせ、そのうえで半年、一年後に再度検査を行なって登用することをお勧めしております。
当然、人員不足という観点で、どうしても登用せざるを得ないケースもあるかと思われます。その場合は、登用の際に「降格もあり得る」旨を告げて気を引き締めさせるようにしてください。
定期的に、当該管理者の部下から情報を得るようにし、問題が発生した場合は速やかに管理者に指導を行なう、または再三指導しても改まらない場合は実際に降格させます。
現代は人手不足社会です。「昇進・昇格させた上司の経歴に傷がつくから」などのような考え方はかえって、当該部署のスタッフが良い人から先に退職してしまう結果となり、余計に部署運営が困難になります。
そうならないためにも、管理者登用の場面では、ココトレを活用されてください。